慢性鼻炎・蓄膿症(副鼻腔炎) 手術治療 耳鼻咽喉科 サージセンター浜松


花粉症・アレルギー性鼻炎の手術

見過ごされやすい鼻づまり(鼻閉)の危険性

花粉症を始めとする「季節性の鼻炎」が、鼻水、くしゃみ、鼻づまり(鼻閉)といった典型的な鼻炎症状をきたすのに対し、通年性のアレルギー性鼻炎は、鼻閉を主症状とすることが多く、くしゃみや鼻水を伴わないことが少なくありません。

鼻水やくしゃみは、薬剤治療に反応しやすく、また全身的な悪影響がほとんどありませんが、鼻閉はこれらとは対照的に、薬の効果が少ない、徐々に進行するため放置されやすい、そして慢性化すると全身的な悪影響をもたらすなど、他の症状とは異なる特徴を有しています。

鼻づまり(鼻閉の特徴)

  1. 保存的治療(薬・減感作治療)で効果が少ない
  2. 徐々に進行するため、放置されやすい
  3. 慢性化すると全身的な悪影響をもたらす

鼻閉は急に起こると、集中力や思考力を低下させ、睡眠を妨げるといった大きなストレスをもたらすことは、風邪や花粉症の際に実感された方が多くいらっしゃるでしょう。これが長期間継続すると、日常生活の質(QOL)が低下するばかりでなく、とくに発育途上の小児では、脳や身体の発育に対する悪影響、風邪をひきやすい、虫歯になりやすい、歯並びが不整になる、あごの骨が変形するなど、さまざまな問題が指摘されています。

鼻閉に対するこれまでの手術治療:効果の限界と問題点

鼻閉に対するもっとも一般的な治療法は、下鼻甲介の粘膜を熱で凝固させる方法で、通常「レーザー手術」と呼ばれています。最近ではレーザーの代わりに、アルゴンプラズマや高周波凝固装置も用いられていますがどれも効果は同様です。

外来で簡便に行える手術ですが、アレルギー性鼻炎に対する効果は限定的で、多くが数ヶ月程度で再発してきます。

花粉症の手術治療

下鼻甲介の粘膜や骨を切り落とす手術も古くから行われている方法ですが、鼻の機能―加湿、加温、除埃―の維持には、鼻を通過する空気を層状の気流に分ける突起状の構造物(鼻甲介)と、その周囲に"適度な隙間"が形成されていることが大切です。

隙間の過剰な拡大は乱気流主体の気流を形成し、かえって鼻閉が悪化する危険性がありますので、下鼻甲介を切り落とす手術は行うべきでないという認識が次第に広がりつつあります。