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いびきの診断と治療


 問診、内視鏡検査を行いいびきの原因部位を特定します。特に内視鏡検査では上咽頭から喉頭までの性状を観察し、咽頭腔の前後、左右の広さを判定します。その他、アレルギー性鼻炎蓄膿症などの鼻疾患の有無、扁桃肥大の程度を判定します。いびきに伴って無呼吸発作が認められる方は簡易アプノモニターによる無呼吸の検査を行いその重症度を判定します。

 内視鏡検査では、咽頭腔の広さを上咽頭から観察します。鼻呼吸をさせた状態で判断します。中咽頭レベルの形では、広いもの、前後が狭いもの、左右が狭いもの、全周性の狭窄などが観察されます。その他、後鼻漏の有無や舌、喉頭蓋の位置にも注意を払います。このなかで、極めて左右が狭いものや舌、喉頭蓋の後方偏移したものは外来手術の対象外となります。

  次いで、口腔より軟口蓋の形状を観察します。口蓋垂は多様な形状をしており、大きいもの、太いもの、長いものがみられます。また、口蓋帆は下垂しているものが多いようです。内視鏡検査にて軟口蓋レベルのいびきが想定されるのは、咽頭腔が広いまたは前後が狭いもので、口蓋垂が通常より大きく、また、口蓋帆が下垂するものは軟口蓋レベルのいびきとして考えても問題ないと思われます。口蓋扁桃肥大の場合は咽頭腔の広さに関連します正方形より狭くなっているものでは、扁桃摘出が第一選択になると思われます。

  軟口蓋に原因がある時は、レーザーメスを用いた軟口蓋形成術(LAUP)の適応となります。口蓋扁桃の肥大が原因の場合は、扁桃摘出術の適応であり、連携病院へ紹介しています。アレルギー性鼻炎がある時は、症状の程度に応じて鼻の治療を優先的に行います。薬物療法や鼻粘膜焼灼術(アルゴンプラズマ療法)を行っています。鼻茸が見られる方はCT検査を行い、蓄膿症の程度を判定した後、軽症であれば外来手術を行います。しかし、高度の鼻中隔彎曲や蓄膿症を伴っている場合には、全身麻酔による手術の適応となります。当院では病気の程度や症状に応じ、日帰りから1~2泊での短期入院手術を行っています。

     
上咽頭から観察した咽頭腔の性状。
広い、ほぼ正常。
  前後狭く口蓋垂が咽頭後壁に付いている。   全周性にやや狭くなっている。   口蓋扁桃が肥大し左右から狭くなっている。

簡易アプノモニター

 

 

 

 

 

 


簡易アプノモニター、本体と3つのセンサー(気流、音、血流)

 チェスト社製アプノモニターⅢを使用しています。3つのセンサーを有しています。音センサー(呼吸音を聴取)、温度センサー(空気の流れ測定)、血流センサー(酸素濃度測定)。5時間以上の測定で信頼が得られます。3日間測定可能で自宅に持ち帰り測定します。解析は次回診察日に行い約10分程度で可能です。その結果、無呼吸の重症度が判定されます。無呼吸症候群の軽症の場合は、いびきレーザー手術の適応となります。重症の場合は、呼吸管理が急務です。通常、CPAP(持続的陽圧呼吸装置)療法を選択せざるを得ません。

 いびきは原因が複雑に絡み合っているので100%の改善は見込めないと思います。クリニックの目標は50%以下への減音を目指しています。半分以下になると、過去行ったアンケート調査の結果では、周囲の方々はいびきが小さくなったことが理解できる音であり、満足していただけるからです。

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