鼻閉に対するこれまでの手術治療:効果の限界と問題点

鼻閉に対するもっとも一般的な治療法は、下鼻甲介の粘膜を熱で凝固させる方法で、通常「レーザー手術」と呼ばれています。最近ではレーザーの代わりに、アルゴンプラズマや高周波凝固装置も用いられていますがどれも効果は同様です。外来で簡便に行える手術ですが、アレルギー性鼻炎に対する効果は限定的で、多くが数ヶ月程度で再発してきます。
下鼻甲介の粘膜や骨を切り落とす手術も古くから行われている方法ですが、鼻の機能―加湿、加温、除埃―の維持には、鼻を通過する空気を層状の気流に分ける突起状の構造物(鼻甲介)と、その周囲に“適度な隙間”が形成されていることが大切であり、隙間の過剰な拡大は乱気流主体の気流を形成し、かえって鼻閉が悪化する危険性があります。このことから、下鼻甲介を切り落とす手術は行うべきでないという認識が次第に広がりつつあります。
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